基礎デザイン学科

science of design

ヴィジュアルコミュニケーション

ヴィジュアル・コミュニケーションの実践的な演習ですが、3年次にはよりコンセプチュアルな次元でデザインを展開するステージに移行します。表現したい内容を的確に可視化する力と、人の記憶に印象を刻印するコミュニケーションとはいかなるものであるかを、2つの課題を通して理解していきます。特に後半の課題は、視覚記号の運用によって、アイデンティフィケーションがいかに生成するかについて把握する実践的な演習になります。

課題1 macaroni

「マカロニ」をデザインし、その造形の要点を解説します。料理のレシピにも言及します。ソースが付着しやすい表面積、煮やすい均質な厚み、生産しやすく飽きのこないかたちが必須です。「食物原料」と「食べる」という行為を仲介するインターフェイスデザインとしてマカロニを捉えます。

課題2 旅客会社

「旅客会社」を構想してもらいました。本を携えた旅を提案する会社だったり、漂流体験を提供する会社だったり、あるいは軽く一杯ひっかけながら、おでんをつまんでいるうちに目的地に到着するという移動式屋台だったり……。店舗、広告、チケット、制服など、細部まで考えリアリティを煮つめながら、アイデンティティへの考察を深めます。

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