Liquid

Park Dongwon

タイトルである「 Liquid 」は名詞の「液体の意味より、形容詞の「流れるような」または「流動性」という意味に近いかもしれない。私たちが共通に持っている液体の流動・動きに関する記憶、経験に基づき、観察から得た発見をアニメーションで表現した。雨の日、水玉が窓ガラスにくっついて、下に流れる。水玉が流れる瞬間、かたち全体が少しずつ動き、液体ならではの運動性を発揮する。重い部分は下に向き、軽い部分はそのまま窓ガラスにくっつこうとする。その二つの力が衝突し、水玉は点から次第に線になり、落下する。それを一枚一枚トレースし、アニメーションを制作した。その作業を繰り返すうちに、水玉の動きが少し見えてきた。水玉の動きは形全体が違う速度で動くため、次の動きを予想し難い。しかし、本来の丸い形が崩れることはなかった。また、水玉が合体すると、より大きい方に小さい水玉が吸い込まれる。その吸い込む力は強く、合体した水玉はより早く下に向かう。速度を増した水玉は尾を作り、それはなかなか変化することがない。それらの観察や発見からルールを抽出し、水玉以外のものの動きに適用してみた。四角形が水玉のように合体するアニメーションや、文字、身体、ビリヤードの玉など、液体と異なる性質のものに液体の動きを落とし込んだ。

10号館403